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家庭犬を選ぶとき、
犬種のスタンダード&歴史をチェック!
 編集部監修
 愛犬は、長〜い時間をともに過ごすパートナー。愛犬の特徴にマッチした暮らしの条件を知ることは、飼い主の務めです。とくに純血犬種は、スタンダード(標準書)や歴史を調べること*1で基本的な傾向が分る!…これは大きなメリットです。父犬・母犬からの遺伝や個体差はもちろんありますが、確実に、愛犬の特徴を捉える一助となります。
 あなたが愛犬を選ぶとき、あらかじめその犬種のスタンダードや歴史から以下にあげた項目をぜひチェックしましょう!

*1スタンダード(標準書)や歴史の調べ方
KCジャパンでは、各犬種のスタンダードを犬種グループごとに1冊にまとめて頒布しています。この他、図書館や書店に並ぶペット関連の本や雑誌、各犬種のブリーダー及び愛犬家クラブが作っているホームページなど、調べ方はさまざまです。
1)まずはスタンダードのサイズをチェック
<ポイント>
スタンダードには、体高(肩までの高さ)、あるいは体重の目安が必ず明記されています。 サイズが大きければその分(正比例するわけではありませんが)、居場所のスペース、毎日の食餌量など、さまざまなシーンで手間と時間と費用が余分にかかるので、飼い主は覚悟の上で選択を。

たとえば…
コリー、ラブラドール・レトリバー、バーニーズ・マウンテンドッグなどの大型犬となれば、散歩させる人の体力、シャンプーする場所・料金、移動するときの手段等々に必要な人手や時間、経費は小型犬とは比べものになりません。でも大型犬には、そんな手間やお金をかけてあまりある存在感と魅力があるのも事実なのです。
2)大きさだけじゃない運動量の違い
<ポイント>
基本的にどの犬も運動好きですが、どの犬種グループ*2に属しているか、どんな仕事をしてきた犬種か、どのくらいのスタミナを要求されたかで、運動量は異なります。
*2犬種グループ(グループは以下Gと略)

元来はドッグショーをスムーズに行うために、大きな共通項で犬を分類したもの。KCジャパンでは(1)スポーティングG(鳥猟犬種群)、(2)ハウンドG(獣猟犬種群)、(3)ワーキングG(作業犬種群)、(4)テリアG(テリア犬種群)、(5)トイG(愛玩犬種群)、(6)ハーディングG(牧羊犬種群)、(7)ノンスポーティングG(非鳥猟犬種群)、(8)日本犬G(日本犬種群)の8グループがあります。

たとえば…
ヨーキーやマルチーズ(ともに(5)トイG)なら、遊び好きになって毎日の散歩を楽しめれば十分ですが、狩猟を行ってきた(2)ハウンドGや(1)スポーティングG、牧場で働いてきた(6)ハーディングG、活発さが持ち味の(4)テリアGの犬には、軽いかけ足やボール遊び等をプラスした“運動”を。その中でもタフな狩猟犬のジャーマン・ポインターや、警察犬・麻薬犬として活躍しているシェパードのように、自転車伴走のランニング&もっと本格的な運動が必要な犬もいます。飼い主の体力、毎日確保できる時間、代行してもらえる人など、具体的プランを考えておきましょう。
3)原産国*3で夏の対応策を考える!
*3原産国
その犬種が古くから生息していた国、エリア。犬種名の中にエリア名が入っているケースも少なくありません。

<ポイント>
犬はもともと、足の裏にしか汗をかけないため夏が苦手ですが、シベリアンハスキーやアラスカンマラミュート、アルプスの雪山遭難救助犬・セントバーナードのように、極寒地から来た犬は密集した下毛を持っていて、暑さから身を守ることができません。したがって国内ほとんどのエリアで、夏はふんだんに冷房を活用することになります。

たとえば…
フレンチブルやパグなど短頭種の犬にも、暑さは強敵です。またメキシコ原産のチワワやアフリカ産まれのバセンジーなどには、夏だけでなく冬暖かく過ごす配慮も欠かせません。ちなみにチワワやダックス・フンドのように基本タイプが短毛種の犬種は、長毛種も寒がりなので勘違いしないように。
4)スタンダードの被毛の特徴から手入れ方法を知る
<ポイント>
スタンダードの被毛の欄に、その特徴が記されています。「絹糸状の長毛」とあればふわふわの柔らかな被毛のことで、念入りなブラッシングがつきもの。怠けると毛玉ができて、皮膚病の原因となります。この他、テリア種とシュナウツァーにはプラッキング(下毛を抜き取る作業)を行います。

たとえば…
ヨーキー、シェルティ、ゴールデン・レトリバーなど絹糸状・長毛の犬種なら、毎日の手入れを楽しめることが飼い主の条件(あるいはサマーカット風に短くすると、下毛のないヨーキーや、シーズー、マルチーズなどは手入れがぐっとラクになります)。超大型のバーニーズ・マウンテンドッグやグレート・ピレネーズ、マレンマーなどは、専門家の手を借りることをお薦めします。
5)吠えたがる理由は、かつての仕事で納得
<ポイント>
異変があれば吠えて飼い主に知らせるのは、犬にとってごく自然な行動です。中でも声を使って仕事をして来た犬種(牧羊犬、獣猟犬、番犬など)は吠えやすいもの。逆にそり犬や鳥猟犬、盲導犬、闘犬などは、むやみに声を出さない傾向があります。

たとえば…
吠えながら小獣を追跡したルーツを持つビーグルやダックス・フンド、声を出しながら羊をまとめるシェルティなどには、吠えたい要求が強いもの。きちんとした教育(=しつけ)と犬がストレスをためない生活が欠かせません。なお、ジャパニーズ・スピッツがよく吠えたのは昔のこと。現在は吠えすぎない犬に改良されています。
6)被毛のカラー・もようの本当の魅力を理解しよう
<ポイント>
最近は、毛の色やもようの好みから、犬種を選ぶ傾向が強いようです。しかしどの犬種にもそのカラーともようが固定されるまでの歴史がある。スタンダードに明記された被毛の色ともようの特徴を知れば、その魅力が見えてきますよ。

たとえば…
純白のマルチーズ、漆黒のマントを着たヨーキー、黄金に輝くゴールデンなどは、独自のカラーをアピールする犬たちです。またパグ、ラブ、シェルティなどは数通りのカラーを持ち、チワワ(色・もよう・斑点全て規制なし)、プードル、ダックスはカラーのバリエーションが非常に幅広い犬種です。でも新色よりも基本タイプのカラー(プードルはホワイト、スムースヘアーのダックスはタン)が最も安定した体質・性格を得やすい…というブリーダーさんも。
7)スタンダードの「欠点」「失格」*4という記述について
*4「欠点」「失格」
犬種によってスタンダードへの記載の有無、とりあげ方はさまざまです。

<ポイント>
スタンダードにある「欠点」とは、ドッグ・ショーでの減点のポイント。また「失格」にあてはまればドッグ・ショーには出場できません。また「欠点」や「失格」があれば純血種としての繁殖は難しくなります。でも特殊な場合を除いて、家庭犬として暮らすことには全く影響ありません。

たとえば…
内容としては、サイズ(シーズー、ミニピン、チワワ等)、毛質(シーズー、ケアンテリア等)、カラー(コーギー、ブルテリア等)、噛合わせ=オーバーショット、アンダーショット(ゴールデン、ラブ、プードル、ペキ等)、尾や耳の形、歩様など。中には、臆病(シェルティ、プードル等)、粗野(アフガン、キャバリア等)のように、性格に言及したものもあります。いずれも犬種の特色を妨げる大きな要素で、ドッグ・ショーでは審査員が必ずチェックします。
8)犬種が持つ性格の傾向を調べよう
<ポイント>
スタンダードでは、本質に関わる性格をごく簡単に記載しているだけ。人や犬に対する攻撃性や、訓練性能の良さ、人なつこさ、社交性、子供好き…といった犬種の特徴的な性格の傾向については、本や雑誌、HPを大いに活用して、ブリーダーや愛犬家の話を積極的に仕入れて理解を深めて行きましょう。

たとえば…
「表情が優しい」程度しかスタンダードでは触れてないゴールデン・レトリバーですが、おっとりと、おおらかで人にも犬にも社交的で攻撃性なし。訓練性能よく、吠えない、子供好きなど性質が分るでしょう。トイ・プードルも性格について書かれているのは「非常に活発で聡明…」くらいですが、人なつこく遊び好きで社交的、頭が良くてしつけやすい、トイレのしつけも容易だがやや神経質なところがあるなどの、性格上の特徴がつかめます。
9)「遺伝性疾患」をご存知ですか?
<ポイント>
スタンダードには記述されていませんが、犬種ごとに、現れやすい遺伝的な病気が、今徐々に解明されつつあります。ブリーダーや獣医師に必ず確認しましょう。

たとえば…
「遺伝性疾患」といえば、ゴールデンレトリバーのHD(股関節整形不全)が有名ですが、この他、ダックスやプードルのPRA(進行性網膜萎縮症)、ボーダーコリーのCEA(コリーアイ)やCL(セロイドポフスチン沈着症)等もあります。犬種ごとに現れやすい傾向がある程度分りつつあり、HD検査、両親犬のDNA検査などで解明されるケースもあるので、正確な知識を仕入れて、健全なワンコと出会いたいですね。
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