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PART1 犬と楽しく外出しましょう
PART2(3) 普段の散歩で楽しい遠出にする簡単レッスン1
1. はじめに
これからご紹介する「ごほうび」を使ったレッスンは、犬が何歳からでもでき、しかもとても簡単なレッスンなので、誰でもいつからでも始めることができます。毎日の散歩でこのレッスンを続けていると、遠出先で落ち着いた行動がとれる犬になるでしょう。
ただ1つだけ注意が必要です。それは犬に「ごほうび」を与えるタイミングをまちがえないことです。それについては、これからご紹介するレッスンごとに「ごほうび」を与えるタイミングを書いておきますので、守ってください。

レッスンのモデルをしてくれたのは、PART2の(1)で登場した大井由紀子さんとT・プードルのエンビ君。普段、大井さんがエンビ君と散歩に出たときに行っています。

2. 用意するもの
犬のごほうび用に。鳥のささみをボイルしたものを、かたまりのまま持参します。このレッスンをするときは、食事の量はいつもより少なく与えましょう。そうでないと犬が太ってしまいます。また量が多いので、小型犬は半分をレッスンに使ってください。

鳥のささみとは別に、小さな犬用のごほうびも用意してください。

3. 自分の名前が大好きになるレッスン
犬に自分の名前を大好きになるよう教えておくと、あなたが犬の名前を呼ぶといつでもあなたに注目してくれるようになります。こうなると犬が遠出先で気が散って落ち着かないときに名前を呼んで落ち着かせたり、他犬がそばを通っても名前を呼ぶとあなたに注目してくれるようになり、吠えたり、落ち着かなくなったりしないでいられます。

最初はいつもの慣れた散歩の場所で行いましょう。まずは犬が十分に地面の臭いなどをかげるように、リードを長く伸ばして持ち、その場に立っています。犬があきるまでかがせて、マーキングもさせてあげてください。



犬がにおいかぎなどにあきたら、さあレッスンを始めましょう。
「犬の名前を呼ぶ」→犬がどんな状態でもすぐにごほうびの小さく切ったフードを与えます。これを続けて最低5回は連続して、1回ごとの間は数秒から十数秒間隔の間をおいて行います。
「犬の名前を呼ぶ」と、あなたの愛犬はあなたのほうを意識しませんか?あるいはあなたのほうに顔をむけてくれませんか?その状態になったら、成功です。そうでないときは、そうなるまで何度も「犬の名前を呼ぶ」→フードを与える、を続けます。
注意・犬の名前=フードがもらえる…これを犬が理解できたら大成功。愛犬は名前を呼ばれるのが大好きになります。レッスンのタイミングは、犬の名前を呼んだら、たとえにおい嗅ぎをしていても、すぐにフードを与えることです。


4. 他の犬がいても落ち着いていられるレッスン
他の犬がそばを通りそうになったときに、名前を好きにさせるレッスンにチャレンジしてみましょう。
まだ愛犬が他の犬に気をとられる前に、やさしく落ち着いて「犬の名前を呼ぶ」→愛犬が他の犬ではなくあなたのほうに体のどこか一部でも(顔だと、もっといい!)を向けるまで待っています→あなたのほうに体を向けたその瞬間に「ほめ言葉」を言いながら→ごほうびのフードを与えます。他の犬が愛犬のそばを通り過ぎるまで、同じレッスンを何度でも、ゆっくりとくり返して続けます。
なお愛犬が振り向いてくれないからといって、何度も犬の名前を連呼するとますます愛犬は心も体もあなたから遠ざかってしまいます。名前は1度だけ、落ち着いてやさしく呼ぶように心がけ、振り向いてくれるのを待ってみましょう。
注意・愛犬が他の犬に向かって吠えてしまったら、レッスンは一旦中断。落ち着いて静かになったら再開しましょう。吠えているときにごほうびのフードを与えるとますます吠える犬になるからです。またもし愛犬が他の犬に気をとられてなかなか名前を呼んでも振り向いてくれないときは、レッスンは一時中止。落ち着いたら再開しましょう。



愛犬が落ち着いてあなたのそばにいられるようになったら、その場から離れて歩きましょう。そしてまた他の場所で同じ名前のレッスンをくり返します。




5. あなたが椅子に座ったら、愛犬があなたのそばにいるレッスン
あなたが椅子に座ったら、愛犬が自動的にそばにいるように教えることができたら、ドッグカフェやレストランで安心して過ごせます。ここではその基本をご紹介します。
いつもの散歩道に、ベンチはありませんか?そこでレッスンしましょう。
まずあなたがベンチに座ります。リードは全部ゆるめて愛犬の好きにさせておきましょう。エンビ君はカメラが気になって、じっと見ていますよ。



エンビ君がカメラを見るのにあきたようです。今が「犬の名前を呼ぶ」チャンスです。「エンビ」。

エンビ君が大井さんのそばまで来ました。すぐに鳥のささみをボイルしたものを少しずつ与えます。全部与える前に、レッスンはおしまいにしてくださいね。
注意・名前を呼んでも愛犬がそばに来てくれないようなら、もう少し待ってあげてください。落ち着いたら再度名前を呼びながら、ささみを愛犬に見せてあげましょう。

鳥のささみのボイルした固まりは、一方の手の中にしまい、反対の手でほぐしながら少しずつ与えます。このとき、ささみを持っている手は動かさないで。そしてゆっくり、ゆっくり与えていきます。ゆっくり与えることで、愛犬は落ち着いてきます。
注意・ささみを持っている手を愛犬が食べようとしたら、無言のまま手をしっかり閉じて動かさず、愛犬があきらめて手から口を離したら、再びレッスンを開始します。





ほら、他の犬がやってきました。でもエンビ君は大井さんからもらう鳥のささみに夢中で、他の犬など眼中にありません。よほど大井さんのそばにいるのがいいのですね!
こんな風に、ベンチに座って、愛犬がそばにいたら、ささみがなくなるまでずっとこのレッスンを続けると、そのうち、あなたが椅子に座ったら、すかさずあなたのそばに愛犬が寄ってくるようになります。
注意・他の犬に気がとられても、少し待ってあげます。再びあなたのほうに来たら、レッスンを続けます。でも他の犬に吠えてしまったら、レッスンはおしまいです。その場から立ち去りましょう。




6. あなたが椅子に座ったら、犬がふせをするレッスン
あなたが椅子に座ったら、自動的に犬がふせをするように教えると、ドッグカフェやレストランで人も犬もリラックスしていられます。ここでは基本だけご紹介します。
あなたはベンチに座り、犬が落ち着くのを待っていましょう。このとき写真のようにリードを足で踏みます。犬は自由があればあるほどウロウロして、落ち着くのに時間がかかるのです。リードの半分ほどの長さを足で踏んで、少し犬の自由を拘束してから、落ち着くのを待っています。

エンビ君はなかなか大井さんのそばに来てくれそうにありません。そこでささみのボイルした固まりをエンビ君に見せて、そばに来させました。

愛犬をうんとそばまで引き寄せてから、愛犬がふせをするまで黙って待っています。偶然にもふせをしてくれたら、ほめ言葉を言って、ごほうびに小さく切ったフードを与えます。
注意・愛犬がふせをするのを黙って待っていてもなかなかしてくれないときは、あなたのそばにいるだけでも、ほめ言葉を与え、ごほうびにフードを与えましょう。そして次回はもっと愛犬が落ち着く場所でチャレンジしてみてください。
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