NPO法人日本社会福祉愛犬協会
理事長 大島 千尋
新年おめでとうございます。
昨年を振り返りますと、世界的大不況のなか私達が関係するペットの業界も不況の波を受けて、ペットショップでも生体の販売は伸び悩み、ブリーダーさんは繁殖の制限を余儀なくされました。当然のごとく血統書の登録も減少する事となりました。この悪条件の中でも、当協会としては、一昨年より新しい企画に取り組み、愛犬の名前を希望される犬名登録が出来る〈オンリーワンパック〉や、新犬種豆柴の認定制度による公認を世界で初めてスタートさせ、業界でも注目を集めてまいりました。
今年も会員の皆様のご要望にお応えできますよう、新事業に取り組んでまいります。
皆様、「生物多様性」という言葉をお聞きになった事はありますか。生物多様性条約とは「地球に生きる生命の条約」の事で、1992年につくられた国際条約ですが、あまり一般に知られていないのが現状です。今年は国際生物多様性年として日本の名古屋市において国際会議が開催されます。この条約には192ヶ国が加盟しており、沢山の国から代表者が名古屋に集結し、盛り上がりが期待されます。この条約には「身近な生き物とふれあおう」という提言があり、私達にとって一番身近な犬や猫が育む命に対し当協会としても実のある提案が出来ればと考えます。私達協会のモットーであります「人と動物が共生できる社会」をめざすのにも、この条約と共通できると確信します。
なお、当協会の事業の一つである、犬のおまわりさんボランティア活動も各ブロック地域社会から認められておりますが、なお一層会員の皆様一人一人が積極的に参加をしていただけるようお願いします。各ブロックにて毎年開催しておりますドッグショーも、チャンピオンシップショーのみの大会ではなく、昨年関東ブロック展にて開催しました、ドッグショーと同時に会員みんなで楽しめる催しとして、ドレッシングショーやオリジナルグルーミングショー等を取り入れて行い、大変好評でした。各ブロックでも開催してみる事をお勧めします。
また、国際交流としては、社団法人時から継続してアジアの畜犬団体KCUA(ケネルクラブユニオンオブアジア)のメンバーとして活動しており、韓国、台湾、中国、フィリピン、タイ、マレーシア等からドッグショーの審査員やグルーミングの審査員として派遣要請を受け、アジア各国と良好な関係を維持しております。
そのアジアをはじめとし、世界各国の多様な動向が一昨年あたりから目まぐるしく動いております。私達も世界の動きに注目をしながら、乗りおくれのないよう対応をしていきたいと思っております。
今年も会員の皆様の協力をお願いし、協会がより良い発展が出来る事をお約束し、年頭の挨拶とさせていただきます。
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