■古代人からも愛されていた! |
7,8000年前の遺跡でサルーキが描かれた壁画などが発見されています。その姿は現在のサルーキとほぼ同じ…数千年もの間特徴が維持され続けている“古代犬”なのです。ナイル川上流地域の墳墓からは、この犬のミイラも発掘されています。 |
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■特権階級の人だけが飼えた犬 |
古代エジプト王朝時代にはクレオパトラやソロモン王に愛され、イスラム時代は神聖なる動物として保護…大族長のパオ(砂漠に作られるテント式住居)に入れるのはサルーキだけでした。もちろんいずれの時代も特権階級の人以外に飼うことは許されませんでした。 |
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■得意技はサイトハウンド! |
細く華奢で気品あるサルーキは、王侯貴族に愛されるためだけに存在してきたように思われがちですが、実は典型的なサイトハウンド犬(目で見て獲物を追う)。サバンナでガゼルという鹿を見つけその行く手に回り込むときは、素晴らしいスピードで風のように走ります。 |
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■実は強靭な身体です |
華奢に見える体躯も、本当はムダ肉がなく極めて強靭。イスラム時代は遊牧民とともに砂漠や高陵地を点々と移動していただけに耐久力に優れ、厳しい自然環境にも素早く順応するスタミナいっぱいの犬です。 |
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■ワンポイント・スタンダード |
固い被毛犬種が多いハウンド・グループにあって、サルーキは柔らかな絹糸状の毛。四肢、尾、耳にある飾り毛も細く、柔らかく、“豊かな飾り毛”ではなくむしろあまり多すぎないことが特徴です。 |
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