■かつては牧羊犬だった?? |
北方スピッツ系の犬“サモエド”を祖先に持つポメは、世界で一番小さなスピッツ族です。古くはドイツ西部からポーランド北東部にかけてのポメラニアン地方で働く、小型の牧羊犬。ドイツでは今も“ツウ゛ェルクシュピッツ(小人のスピッツ)”と呼ばれています。 |
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■どんどん小さくなって… |
小型とはいえ、19世紀初め(英国に渡った頃)のポメの体重は約30ポンド(13.6kg)もありました。その後英国でさらに小型化されましたが、それでも1870年頃のドッグ・ショーでは8ポンド(3.6kg)以下と以上との2クラスあり。やがて大きいクラスがなくなって、現在のサイズに固定されたのは、20世紀に入ってからのことです。 |
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■ビクトリア女王のポメが1席に! |
1888年にビクトリア女王がイタリアでポメに出会い,英国に連れ帰ったのは有名なお話。1891年の第1回クラフト展(現在は英国KCの本部展として開催)で女王のポメが1席を獲得し、ポメの人気はさらに上昇したのです。 |
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■ワンポイント・スタンダード |
柔らかく密集した下毛が粗い上毛をきれいに開立させて、丸いシルエットを作ります。カラーはオレンジ、クリームの他に、黒、ブラウン、チョコレート、レッド、オレンジセーブル、ウルフセーブル、ビーバー、ブルー、白、パーティカラー、ブラックタンなど、極めて豊富。 |
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