■1930年代に誕生した新犬種です |
原産国は日本ですが、いわゆる日本犬(地犬)ではありません。1930年代に日本で固定・作出されたニューフェイスで、その血統には洋犬の血がたっぷり入ってます。当時、日本犬しか知らなかった多くの人に、何と新鮮でかわいらしく映ったでしょう! |
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■日本初の流行犬となりました! |
日本スピッツは、日本初の流行犬。1950〜60年代に愛玩家庭犬として、爆発的な人気を集めました。その後、かん高い声でよく吠えるとか、他の洋犬種が増えたなどの理由で流行が去ってから、温和な性格に改良。従来の忠実で丈夫、賢く明るい性格と相まって、新たなファンを獲得しています。 |
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■さまざまな洋犬の影響を受けて… |
この犬のベースとなったドイツスピッツは、すでに1921年に東京のドッグショーに出場したという記録が残っています。そして日本に来たカナダやアメリカ、中国等の犬たちとの交配を経て固定。スタンダード(犬種標準書)が確立したのは、2次大戦後の1948年です。 |
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■ポメラニアンといとこ同士?! |
ドイツには、大きさによって4種類のスピッツ犬がいます。ただし“スピッツ”と名前に入っているのは、中型の“ミッテルスピッツ”と小型の“クラインスピッツ”のみ。大型は“キースホンド”、極小タイプは“ポメラニアン”の名で、日本でもお馴染みですね。 |
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■ワンポイント・スタンダード |
『スピッツ』は、ドイツ語で“尖った”という意味。日本スピッツのスタンダードにも、スッと細い口先を「口吻はキツネに似て尖る」、小さな三角の耳は「そぎ竹の先端に似た形状で、頭上に直立する」と記述されています。 |
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