PART1 犬と楽しく外出しましょう(3)

PART1(3)犬の散歩には道具が必要です

首輪とリードは何よりも大事な道具

愛犬との散歩で何よりも大事な道具が、首輪(カラー)と引き綱(リード)です。なにしろ、この2つは犬がどんなときでも必要な数少ない道具で犬の命を守るために、犬から事故を防ぐために、そして周りの人々や他の動物たちに迷惑をかけないために。大切な、大切な基本の道具です。
カラーとリードの選び方や使い方の詳しいことは次の機会にご紹介するとして、ここではカラーとリードが道具としてちゃんと機能する基本中の基本の使い方について触れたいと思います。

カラー

訓練用ではない普通の犬の首輪はどんなタイプのものでも、使い方がまずいと、犬が踏ん張って動かないときなどに首輪が犬の首から抜けて、思わぬ事故に遭うことがあります。ですから普通の首輪は必ず犬の首にぴったりと、指が1本入るか入らないくらいつめて装着するのが基本です。
首がしまってかわいそうだからとゆるく首輪をはめている人がいますが、これは犬の命を守れない、もっとかわいそうな使い方です。

リード

リードには色んな素材、長さ、太さのものがあります。使い方で大切なことは、どんなタイプのリードであっても、いつもリードを伸ばしっぱなしにして歩かないということ。人や車の往来がある場所や、拾い食いしてしまいそうな場所や、他の犬たちと遭遇するような場所では、周りの迷惑にならないようにリードを短く持って歩きます。
そして犬に地面の匂いを嗅がせたり、あちこち好き勝手に歩かせたり、マーキングさせたり、と犬にある程度自由にさせても、犬が安全で周りの迷惑にならないと思える場所に来たらリードを全部伸ばしてやります。
リードはこのように、場所によって短く持ったり、長くして歩いたりするための道具なのです。あなたはいつもリードは目いっぱい伸ばしっぱなしで歩いていませんか?
犬は暑さに大変弱い動物です。夏は特に地面のアスファルトを手で触っても熱くなっています。こんな状態では、犬のパッドを痛めますし、毛皮を着ている犬は日中の暑さが体に堪えるだけでなく、熱中症などで呼吸困難になったりします。できるだけ気温が低い時間帯に散歩に出かけてください。ちなみに犬は朝と夕方が活発になる時間帯です。この時期に散歩に出かけると、ストレスが上手に発散させることができるでしょう。

その他、こんなものも犬の散歩道具に重宝します

ウンチを入れる袋(ウンチを土に埋めるスタイルは迷惑!必ずナイロンの袋などに入れて自宅に持ちかえりましょうね)
テッシュペーパーや小さなサイズのペットシート(愛犬が下痢をしたときなどに便利です)
愛犬が好きなおもちゃやごほうび用の犬のおやつ(散歩中に愛犬の気を引いて歩いた方が、事故がおきにくい場合などに重宝します。もちろん、公園などでいっしょに遊ぶときに!)
携帯電話や小銭(何かあったときに家族に連絡できるように)
水を入れたペットボトル(マーキングできない場所でうちのコ、しちゃった!ときに。街に住んでいる犬には必需品かもしれません)
水飲み用の器(暑い気候のときに)
フレキシブルリードや予備のカラーとリード(公園でたくさん走らせたい犬に。もしものときに予備のカラーとリードを持っていると安心ですね)