PART1 (11) 犬と楽しく外出しましょう

PART1(11) 散歩で排泄させるときのリードの使い方


1. そこは、排泄してもいい場所ですか?
   あなたの犬は、散歩中にどこででもおしっこをしたがりませんか?困りますよね。他人の玄関先や駐車場や花壇、
  公園の砂場や花壇などなど、犬が勝手におしっこをひっかけたら迷惑がかかる場所は多いものです。だからこんなと
  きは、リードを短く持って歩きましょう。だらしなくずっとリードをのばしたまま散歩をすると、犬は必ずあちこち
  で排泄してしまいます。

2. 生理的排泄行動とマーキングはちがいます
   おしっこをがまんさせるのは、かわいそう?いいえ、そんなことはありません。特に雄犬では顕著ですが、生理的
  な排泄行動と犬の楽しみである「社交行動」のマーキングと、犬の排泄には二つの意味があります。散歩前に自宅で
  排泄をすませた犬なら、散歩中に足を上げておしっこをひっかけるのはほとんどがマーキング行動です。他人に迷惑
  がかかる場所では、がまんさせるべきでしょう。散歩中に排泄させるのであれば、してもいい場所で十分におしっこ
  をさせた後は、やはり他人に迷惑のかかる場所ではリードを短く持って排泄させないように歩きましょう。


3. 「いいよ」の言葉で、排泄もマーキングも1~3箇所程度で終わらせたいもの
   ただ愛犬にずっとがまんだけさせるのは、ちょっとかわいそう。散歩は「社交の喜び」があるから犬は大好きなの
  です。そこでマーキングをさせてもいい場所に来たら、愛犬に「いいよ」と許可の言葉をかけて画像のように、犬に
  マーキングを 許してあげるといいでしょう。ただし許可する場所が多いほどマーキングはくせになるので、ほどほど
  に。できれば許可する場所は3箇所程度にしたいものです。

(1) マーキングや排泄をしてもいい場所に着くまで、リードは短く持って歩きます。

(2) していい場所に来たら、「いいよ」と愛犬に声をかけながらリードを全部ゆるめます。

(3) 愛犬に好きなだけ匂いをかがせて、マーキングや排泄をさせます。

(4) ひとしきりマーキングをし終わって愛犬が満足したら、名前を呼びながらリードを短く持って歩き始めます。

(5) 愛犬があなたといっしょに歩き始めたら、ほめ言葉をかけてあげましょう。

4. こんな場所、こんなときは要注意

(1) 自宅の玄関先で愛犬におしっこをさせると、確実に他犬もします。そして次はまたあなたの犬が・・・と終わり
    のない排泄場所となりますから、散歩に出かけたらできるだけ自宅から離れた場所までリードを短く持って歩き
    ましょう。
  (2) 草むら、電信柱、他の犬のおしっこのかかった所は、マーキングの誘惑にかられる場所ですから、回避してくだ
    さい。
(3) 雨上がりは特に地面からの匂いが立ち、嗅覚のするどい犬はマーキングをしたくてたまりません。ですから雨あ
    がりの散歩は晴れの日よりもうんと気をつけて、他人に迷惑がかかりそうな場所ではリードを短く持って歩きた
    いものです。

5. ウンチをした後は、リードを短くして後始末をします
   愛犬のウンチの後始末、ちゃんとしていますか?最近では土に埋めるスタイルは迷惑がかかるため、必ず袋などで
  ウンチ取って自宅で処分しましょう。ウンチの後始末中に案外忘れがちなのが、愛犬の管理です。画像のようにし
  て、愛犬を管理しながらウンチの後始末をすると、他人や他犬の迷惑にならず愛犬の安全も確保できます。

 (1) なるべくあなたのそばに愛犬を置き、リードを手に持つだけでなく、犬が自由に動けないように、リードを足で踏ん
   で犬を管理します。
   活発な犬なら、足の甲にリードを一回りさせてから踏んでいると確実です。

 (2) ちゃんとお座りができる犬なら、犬が座った状態で短くリードを持ちながら、ウンチの後始末をするのもいいで
   しょう。